有志の方から今回のUCが行った入宮式に関して寄稿文が寄せられたので、ご紹介します。
神学的な観点から今回の入宮式についての見解がなされています。
「入宮式以降も何も変化がない」「むしろ問題が噴出している」という声が、チラホラ聞こえてきます。
今回の入宮式に関して、何かモヤモヤするものがある方には、ぜひ一読していただきたい内容です。
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今回は、先日UCが行った入宮式を見て感じた事を共有させていただきたいと思います。
私は、まるでエルサレムの神殿を思わせるような建物の中央に韓女史が立つ姿を見て、聖書に出てくる「荒らす憎むべき者」を思い起こしました。
旧約聖書のダニエル書には、「荒らす憎むべき者」について記載されています。
ダニエル書は「黙示文学」と呼ばれるジャンルに属し、終末や神の国の到来を鮮烈に描き出しています。その中でも特に「荒らす憎むべき者」は、終末預言の鍵となるモチーフとなっています。
まずは、ダニエル書の「荒らす憎むべき者」が出てくる箇所をご紹介します。
ダニエル書9章27節
27 彼は一週の間多くの者と、堅く契約を結ぶでしょう。そして彼はその週の半ばに、犠牲と供え物とを廃するでしょう。また荒す者が憎むべき者の翼に乗って来るでしょう。こうしてついにその定まった終りが、その荒す者の上に注がれるのです」。
ダニエル書11章31節
31 彼から軍勢が起って、神殿と城郭を汚し、常供の燔祭を取り除き、荒す憎むべきものを立てるでしょう。
預言者ダニエルは、「荒らす憎むべき者」は、聖書の神と聖なる契約を憎み、エルサレム神殿を蹂躙し、聖書信仰を迫害して聖徒たちを苦しめると言いました。そして、そのような人物が聖なる所(神殿)に立つという出来事が未来に起こると啓示しました。
ちなみに、このダニエルの啓示を多くの神学者は、紀元前2世紀のシリア王アンティオコス4世エピファネスに結びつけます。エピファネスは、エルサレム神殿を侵略し、聖所を汚し、ユダヤ人の伝統的な礼拝(常供の供え物)を廃止しました。さらに、祭壇に異教のゼウス像を立て、豚を捧げるなど、神殿の礼拝を冒涜しました。そして、彼は、自分を神として礼拝するように強要しました。これは「荒らす憎むべき者」の直接的な歴史的モデルとされています。
また、この「荒らす憎むべき者」という表現は、マタイによる福音書24章15節にも引用されています。
マタイによる福音書24章15~16節
15 預言者ダニエルによって言われた荒らす憎むべき者が、聖なる場所に立つのを見たならば(読者よ、悟れ)、
16 そのとき、ユダヤにいる人々は山へ逃げよ。
これは、いわゆるオリーブ山説教の一説で、イエス様が弟子に語った再臨や終末に関する説教の中での引用で、従来のキリスト教解釈では、未来に起こる「反キリストの登場」を象徴すると解釈されています。
つまり、終末には、「荒らす憎むべき者」は、再び聖なる場所を象徴するエルサレム神殿のような建物を建設し、そこに立つという事を啓示しています。そして、その「荒らす憎むべき者」が立つのを見たら、その場から離れよと警告しているのです。
なぜなら、その後、大患難が起こってくるからです。
マタイによる福音書24章21節
21 その時には、世の初めから現在に至るまで、かつてなく今後もないような大きな患難が起るからである。
テサロニケ人への第二の手紙2章3節~4節にもこのようにあります。
テサロニケ人への第二の手紙2章3節~4節
3 だれがどんな事をしても、それにだまされてはならない。まず背教のことが起り、不法の者、すなわち、滅びの子が現れるにちがいない。
4 彼は、すべて神と呼ばれたり拝まれたりするものに反抗して立ち上がり、自ら神の宮に座して、自分は神だと宣言する。
まさに、今回の入宮式は、預言者ダニエル、そしてイエス様の啓示が現実のものとなったと言えるでしょう。
お父様も未来の事を予見されておられたのか、今後起こってくるであろう患難に対して語っておられましたので紹介します。
「神様は6000年間数多くの惨状を見てきましたし、数多くの曲折を受けられたので、終わりの日においては、主義とか、信仰ということをもって中心を立てることのできない環境にぶつかるようにするのです。そのような患難の中でも「神様を愛する」と言う、そのような難しい場でも「神様と共に生きる」と言い得る真の息子、娘を探すために、そのような時が来るというのです。それゆえ皆さんは、教会が揺れるのを見て悲しむことなく、ある主義が動揺するのを見て悲しむことなく、ある主権者が倒れるのを見て悲しむことなく、自らの父母が変わったと悲しむことなく、自らの兄弟が変わり果てたと悲しまないでください。頼り、信じていた世の中のすべてが動揺しても、皆さんの心は平然としていなければなりません。神様は動揺せず、この時間も私を訪ねてこられるということを知らなければなりません。」
さて、それでは、この大患難は、いつまで続くのでしょうか?
ダニエル書12章11節には、このようにあります。
ダニエル書12章11節
11 常供の燔祭が取り除かれ、荒す憎むべきものが立てられる時から、千二百九十日が定められている。
つまり、「荒らす憎むべき者」が神殿に立ってから1290日(約3年半の間)という事です。
言い換えるなら、これは「荒らす憎むべき者」が神殿に立ってから終わりの日まで1290日(約3年半)が定められているという啓示になります。
これから、3年半でUCは地に落ちるほどに退廃していく事でしょう。独生女信仰によって、祝福家庭としてのアイデンティティは失われ、そして、最後には滅びに至るでしょう。
今回の入宮式は、まさに「大患難が起こってくる予兆であり、UCの終わりのカウントダウンが始まった日」ではないかと思います。
一方、ダニエル書12章12節には、もう一つの希望的な数字も示されています。
ダニエル書12章12~13節
12 待っていて千三百三十五日に至る者はさいわいです。
13 しかし、終りまであなたの道を行きなさい。あなたは休みに入り、定められた日の終りに立って、あなたの分を受けるでしょう」。
これは、神学的には、聖なる神殿に「荒らす憎むべき者」が立ってから、忍耐して1335日に達する者は、終わりの日に「永遠の神の御国を相続することができる」と考えられています。
つまり、「待っていて千三百三十五日に至る者」とは、終わりの日まで神に忠実であった真の信仰者達の事です。
彼らは、大患難時代に多くの苦難を経験しますが、最終的には報われると聖書は教えています。
いずれにしても、「終わりの日」は近そうです。
そして、「希望の日」も近づいています!
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