7月上旬、櫻井正上氏が元本部講師の方に宛てて送ったメール文を紹介します。
櫻井氏:
「7月上旬、安倍元首相の銃撃事件から3年目を迎え、数名の諸先輩方、先生方にメッセージをお送りしました。そのうちの一つになります。
いまだ多くの方々にとっては、私たちの語ることに情報ギャップを感じることでしょう。私自身、何から伝えてよいか戸惑うところもあります。
しかし、原理が分かる方、二世教育に携わってきた方、過去、顯進様の実体に触れて来た方々であれば、現状に違和感を覚えておられるはずであり、ここに記されていることの意味が分かるはずです。
そうした方々に向け、下記のメッセージをお送りします。ご一考いただければ幸いです。」
※途中の小見出しは、編集者側で挿入したものです。
●●先生へ
先生、、、お元気でお過ごしでしょうか。
丁寧なご挨拶も述べずに話を切り出す非礼をお許しください、、、
家庭連合を巡る昨今の状況、特にお母様の周辺で起こっていることに、多くの方々が胸を痛めておられることと思います。
しかし、それでも私たちは、起こってきている現状について、真摯に直視すべきであるに違いありません。そこから神の御心を読み解く必要があると思うからです、、、
現状を見つめる視点
確かに、教会側で言われているように、こうした事態の背後には、教会に対する反対勢力の思惑もあるのでしょう。様々な立場からの“政治”が絡まっているのかもしれません。こうした思潮が宗教全般に及ぶことがないよう、信教の自由を訴えなければならない、という発想も分かります。
しかし、それらはどこまでも「外的な現象」でしかありません、、、
なぜこうしたことが起こってきたのか―
なぜ天がこれを容認しておられるのか―
なぜ霊界のお父様が黙認しておられるのか―
「内的な意味」を考えてみる時、答えは今や明白なのではないでしょうか、、、
日本だけの問題であったなら、それでも、お母様のもとに一つになるための試練だと、信仰的に解釈することも可能なのかもしれません。しかし今の非常事態は、日本に限られたことではないのです、、、
経済的中心であった日本が打たれ、時を同じくして、霊的中心だった韓国が打たれています、、、いえ、そればかりか、その捜査の矛先は他ならぬ「お母様」に向かっています、、、
さらに言えば、米国ではつい先日、UCI訴訟の控訴審判決がくだされたことで、教会側の敗北はほぼ決定的なものとなりました、、、時間を引き延ばすことはできても、最高裁がこれを取り上げ、控訴審判決を覆す可能性はまずない、というのが大方の予想です。
問題の根本原因と天の警告
●●先生、、、以前もお伝えしたかもしれませんが、お母様がお父様と異なる信仰観・摂理観をもっておられたのは、お父様がまだご存命中だった頃の話です、、、
お父様がお母様の在り方を危惧され、叱責されたことも、れっきとした事実として知られています。
霊界のお父様が、これまでのお母様の原理的、摂理的ではない言動を、どうして認められるでしょうか、、、
むしろ、今に至るまで、問題沙汰にならなかったのは、それでもお父様がお母様を守ろうとしておられたからなのかもしれませんし、神様がそれでも、お母様の“変わる可能性”を待とうとしておられたのかもしれません、、、
日本が打たれたのはその警告でしょう、、、しかしそこから3年経っても、お母様の独生女論の方向性も、その位相を示すための宮殿づくりも、止まることはありませんでした、、、
韓国での攻勢が始まったのは、天苑宮入宮式からわずか3日後のことです、、、これ以上、天は「沈黙できない」ということなのではないでしょうか、、、
顯進様は2009年当初から、全く同じことを危惧され、祈っておられました、、、
この分裂の出発点は指導者たちの問題に端を発しますが、解決を難しくしてしまったのは、お父様とお母様の間に大きな不和と断絶が生じたからです!!!
独生女論の本質と信仰の変質
顯進様は当初、父母様の間の深刻な問題をひた隠しにしておられました、、、
私がそのことを知らされたのは2010年1月のことでしたが、●●さんは2009年5月の時点で、その事実をすでに聞かされています、、、
当時は到底受け入れられなかった内容でしたが、その後の経過は、それが否定しようのない「事実」であったことを物語っていました、、、
先生もまた、多くの原理講師の方々も、今ではもう、独生女論の問題の本質を分かっておられるはずです!! お母様がお父様と異なる信仰観に立っていることに気付いておられるはずです!!
その信仰は、お父様のメシヤ性を否定し、お父様とお母様の関係性、主管性を完全に転倒させる理論にほかなりません!!!
韓国本部や日本本部がひた隠しにしてきたその理論が、どれだけ御言や摂理の根本を覆すものなのか、、、
今や真の家庭理想は吹き飛び、超宗教を志向する家庭運動は「言葉だけ」となり、すべてが「独生女」という別の霊的権威を中心とする「新たな信仰」に上塗りされていくのを、家庭連合はそのまま放置し、容認してきてしまったのです、、、
父母様を“切り離さなければならない”理由
顯進様はその問題の深刻さを、最初から叫んでおられました、、、
お母様が独生女論を切り出すまで、それでも顯進様は、お母様の問題について、(一部のリーダーを除き)一切、口を噤まれ、独生女論が展開されても尚、その信仰・教義の側面の問題を指摘しつつも、それでも、「お母様自身を攻撃するな」と言われてきました、、、
ある時から、顕進様が「お母様自身に問題があること」を明らかにされるようになった理由は、それ以上、お母様を守ることは、即、お父様をも巻き込むことになる、と見ておられたからです!!!
顯進様が、「お父様とお母様を切り離さなければならない」と特に強調されたのは、ちょうど安倍首相の銃撃事件が起こってくる前でした、、、
2022年は、2009年から始まった苦難の21年路程のちょうど14年目にあたります。この年の年頭、顯進様は「今年、大きな変化が起こる」と予告されました、、、
そして、今年2025年の年頭には、「今年が分水嶺の年となる」と言われ、はっきり明暗が分かれ、山羊と羊が分かれると言われました、、、
社会的信頼を一つ一つ積み上げて来られた顯進様にとって、家庭連合と関わることは全くのマイナスでしかありません。
しかしそれでも、お父様を信じ、純粋につき従ってきた兄弟たちを見捨てるな、と言われ、真実を伝えよ、彼らが悔改めて、その誤った信仰から抜け出せるよう、またそれを奉じる教会から脱することができるよう、そして悔い改め、本来の道に立ち返るよう、呼びかけられています、、、
お母様を“守る”とは何か?
本当はお母様にこうした“霊的審判”がくだる前に、顯進様は家庭連合の暴走を食い止めたかったのです、、、お母様の誤った歩みを引き留めたかったのです、、、
ある時、顯進様に強く言われました、、二世の先輩たち、リーダーたちに次のことを伝えよ、と、
このまま突き進んだら、お母様が危ない、、、教権リーダーたちはいざお母様に問題が起こった時、お母様を捨てるだろう、と。。
二世のリーダーたちのしていることは、オモニを守ることではなく、オモニを「死の道」に追いやることなんだ、そのことの深刻さが分からないのか、と!!!
韓国の問題が起こって来るよりも前のことです。
私自身、様々な思いから、こうしたことを先輩たちに直にぶつけることができませんでした。しかし、今起こってきている現実を見る時、もっと早く、もっとはっきりと伝えておくべきではなかったか、、、と思わされるのです。
銃撃事件が起き、社会からのバッシングの声が上がってきても、独生女信仰に基づく“宮殿づくり”が中断されることはありませんでした、、、
それはあたかも「バベルの塔」のように思えてなりません、、、
原理は原理、摂理は摂理
私も人一倍、人間的、人情的な人間であって、それでも必死に献金を捧げ、教会を守り、努力してきた一人一人の気持ちを思うと、いたたまれない思いがします、、、しかし、事実は事実であり、原理は原理であり、摂理は摂理です、、、
どんなに教会に功労があったとしても、一人ひとりに涙ぐましい信仰路程があったとしても、ひとたび天輪に反し、摂理に逆行する歩みとなり、全体が天に背を向ける方向に進むようになるなら、天はこれを守ることも、放置することもできなくなることでしょう、、、原理と摂理は厳然と存在するからです、、、
その間、顯進様は、お父様から誤解され、叱責されても、また、お母様から訴訟を起こされ、犯罪者のように仕立て上げられても、それでも尚、お父様を守ろうとし、お母様を守ろうとしてきました、、、私は顯進様の中に、教会リーダーの中には到底見出し得ない「孝」の心情を見ました、、、
教会はその方をひたすら打ち続け、今なお、分派の頭として断罪しています、、、
イエス・キリストを十字架にかけたのは一部の指導者でしかありませんでしたが、その咎は全体が背負いました、、、それが今の家庭連合の状態ではないでしょうか? これを二世たち、三世たちに継がせてしまうのでしょうか、、、
これまで同様、教会内では今後もこうした事実に蓋をし、現状を正当化し得るいくつもの理論を生み出すことでしょう、、、しかし、原理や摂理は、お母様でも勝手に変えることはできないはずです!!!
教会内部における“偏向報道”
今一度、これまで起こってきたことの事実を振り返ってみていただきたいのです、、、
多くのリーダーたちは全食口に対し、顯進様が弟たちへの愛の減少感からお父様と袂を分かった、といった、話にもならない嘘・偽りを繰り返し、顯進様をあたかも“自分たちレベル”の人格と信仰基準をもった者のように仕立て上げてきました、、、
そうした虚偽の宣伝によって、多くの食口がそのように信じ込み、顯進様という方を、、、それこそ唯一、原理と摂理の観点に立ち、お父様の精神と伝統を守ろうとしてきた方を、、、完膚なきまでに叩き続け、食口との間の信頼を引き裂いたのです!!!
多くの食口たちは、いまだに、教会の流したそうした“偏向報道”を鵜呑みしたままです、、、
しかし、●●先生は顯進様の言動をご存知であったはずです、、、顯進様家庭の姿を覚えておられるはずです、、、その姿は、その本質は、今なお全く変わっていません!!!
これ以上、食口の絶望感がすべてを覆いつくし、神への信仰、お父様への信仰を失ってしまう前に、、、彼らが“異邦人の手”に引き渡され、散らされてしまう前に、、、お父様の伝統が、真の家庭の理想が、今なお正しく“生き続けている事実”を知らせなければならないと思うのです、、、
お父様から離れたのは誰か
過去、顯進様の話をした時、多くの方々が言っていました、、、お母様を否定してしまった場合、お父様まで「失敗したお父様」になってしまう、と、、、だから、お母様を否定する訳にはいかないんだ、と。。
確かに、お母様への信仰が崩れた時点で、お父様への信仰まで崩壊してしまうのでしょう、、、なぜなら、多くの食口たちは今、子女様方がことごとく失敗し、お母様だけがお父様と一つになって孤軍奮闘していると思い込んでいるからです、、、
しかし、それは事実ではありません!!!
この運動の分裂は、祝福家庭の指導者たちが、「教会時代」を越え、「超宗教運動」へと向かおうとしていたお父様の、そして顯進様の意向を拒絶し、摂理的方向性に反したことから始まりました、、、
彼ら(カインの子女)は顯進様(アベルの子女)と一つとなることを拒み、自分たちの体制や権威を保持しようと、お母様に歪んだ信仰(独生女信仰)を植え付け、顯進様を排除し、七男さんを新たな「後継者」に祭り上げながら、新たな教祖を祭り上げる“別宗教”を志向して行ったのです!!!
それが、父母様の間の“深刻な不一致”を引き起こし、真の家庭の基台を破壊して行きました、、、
清平を中心に広がる「天の父母様聖会」の現状を見れば、それが、お父様の標榜して来られた本来の統一運動とは、全くの別物であることに気付くはずです!!!
お父様から離れたのは、、、顯進様ではありませんでした、、、
表向き、お父様と一つであるように見せかけつつ、お父様に背を向け、お父様の願いと真逆の方向へと舵を切ったのは、教会指導者たちであり、他の子女様方であり、お母様ご自身だったのです、、、
真実を知る権利、真実を伝える責任
時には、事実を知ることは、苦痛や混乱を伴うことであるに違いありません、、、でも、食口たちにも真実を知る権利があり、判断する権利があるはずです、、、
組織防衛のための恣意的解釈は、組織のリーダーたちがするものですが、それを食口に強いるべきではありません!!!
お母様に就き従うことがお母様を守ることにはならない―
むしろそれが、お母様を追い込むことになる―
顯進様が最初から語っておられたことです、、、
これまでは、ある意味、そうした事実を伏せることが、食口を混乱から守ることだったのかもしれません、、、また、真実に触れさせないことの方が、多くの食口の方々の平穏な日々を守ることになっていたのかもしれません、、
しかし、今は違います!!! はっきり真実を知らせること以外に方法はないと思うのです!!!
今一度、起こってきていることを直視してみてください、、、
若い純粋な二世たちを、、、これまでの経緯を何も知らされて来なかった若者たちを、犠牲にしてしまってはならないと思うからです、、、
さいごに : 真実が伝わるように
突拍子もなく、長文を送り付けた無礼をお許しください、、、
また、失礼な表現などがあれば、お詫びします、、、
ただ、原理や摂理を知っている方々でないと、今の、そしてこれから起こってくる混乱を防ぐことができないと思うのです、、、
食口たちにとって、私の言葉は、今や、分派に毒された者の言葉にしか聞こえないでしょう、、、しかしだからこそ、内部の方々の中で、事実に気付き、食口に真実を伝える方々が必要だと思うのです、、、
そうした思いから、メールを綴りました。
どうか今一度、ご一考いただければ幸いです、、、
櫻井正上 拝
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