危機の只中にある「ホーリーマザー・ハン」を鄭元周氏は見捨てようとしているのか?

統一運動の兄弟姉妹の皆様へ

私は本日、鄭元周氏および韓鶴子女史に関わる重大な問題について、深い懸念を抱きながらこの手紙を書いています。最近、韓国からの報道により、元周氏と韓女史の両名が政府による公式な出国禁止措置を受けており(リンク)、統一教会最高幹部による前大統領夫妻への贈収賄疑惑に関連する重要参考人として扱われていることが明らかになりました。

文鮮明師が、今や全てのことが明るみに出てくる「正午定着」の時代に私たちは生きていると強調されていたことはよく知られています。しかし、統一教会の指導部は、分裂以来、情報の開示を積極的に抑圧してきました。教会内部の公式な通達を通じて、進行中の危機やスキャンダルについて語ることを信徒に控えるよう指示してきたのです。しかし今やそのスキャンダルの中心には、韓女史自身が巻き込まれています。このような信徒に対する情報遮断の行為は、極めて非道徳的であり、指導部が責任から逃れることだけを目的としたものです。

鄭元周は、本来その立場に就くには著しく資格を欠く人物ですが、韓女史の美容師や個人秘書を務めていた縁から、現在では韓女史の側近として、統一教会内で最高位の地位を手にしています。その地位を利用して、適切な監督もなく自らの家族を要職に就けるという露骨な縁故主義を実行してきました。内部告発者たちによってその実態が明らかにされています。たとえば:妹のイムスン氏はリトルエンジェルス学校に、兄のヒテク氏は世界日報の社長に、夫のマイケル・マクデビット氏はイーストガーデンおよびベルヴェディアの資産の管理者に、義兄のチョン・セグン氏は鮮文大学に、そしてもう一人の義兄トム・マクデビット氏はワシントン・タイムズ社の会長に就任させました。彼女の冷酷な権力闘争によって、多くのライバルたちは排除され、韓国の指導層の間では強い反感が渦巻いています。

責任が厳しく問われるべきこの重大な局面において、元周氏は「米国での緊急の医療措置が必要」という名目で韓国を離れました。韓国当局には、7月4日までには帰国すると約束していましたが、現地からの報告によれば、現在もなお姿を現しておらず、トム・マクデビット氏やワシントンタイムズ社を通じて政治的な影響力を利用しようとしているのではないか、あるいは米国市民権を盾に司法の手を逃れようとしているのではないかという疑惑が高まっています。

元周氏の裏切りをさらに際立たせているのが、韓女史の体制下でナンバー3の地位にあったユン・ヨンホ氏の最近の証言です。彼は韓国検察に対し、自らが行った不正行為のすべては韓女史の指示によるものだったと述べ、彼女を見捨てる形となりました。そして今、元周氏もまたその後に続き、韓女史にすべての責任を負わせようとしているのです。

元周氏および韓女史にかけられている告発内容は非常に重大です。彼女たちによる統一教会の運営は、あたかも犯罪組織のように、腐敗、贈収賄(リンク)、管理不全、公金の浪費などで特徴づけられ、中でもカジノなどのギャンブル(リンク)への支出は、現在韓国当局によって積極的な捜査対象となっています。こうした行為の積み重ねが、日本統一教会の壊滅的な解散命令(リンク)を直接的に招いたのです。同教会は、政府によって「社会に有害な存在」として正式に認定されました。(リンク)

私たちは、分裂を主導するにおいて元周氏が果たした重要な役割を忘れてはなりません。彼女は、ショーン・ムーン氏のサンクチュアリ教会を生み出すこととなった分裂を主導した中心人物の一人でした。ショーン氏のほか、國進氏、仁進氏といった無資格のリーダーたちと共に、元周氏は後継問題に関する誤情報を意図的に流布し、何十年にもわたる分裂・訴訟・損害を引き起こしたグループの首謀者でした。それは、最近のUCI訴訟における決定的勝利によって、痛烈に浮き彫りにされました。

米国の統一運動のコミュニティは、責任から逃れようとする人物に避難所を提供してはなりません。私たちは皆で声を上げ、元周氏に対し、直ちに韓国に戻り、韓女史と共に法の裁きを受けるよう強く求めなければなりません。外の世の中でさえ、組織の「ナンバー2」の人物が自らのリーダーを見捨てることなどあり得ません。統一運動のメンバーとして、この重大な局面において、元周氏が韓女史のそばにとどまるよう要求すべきです。彼女の逃避と裏切りの試みは、もはや容認されるべきではありません。この審判の時においては、もはや身を隠す場所などないのです。

最近(2025年7月3日)、UCI訴訟において文顯進博士が決定的な勝利を収めたことは、一つの重要な真実を浮き彫りにしています:正義は最終的に勝利する、ということです。一世が、第四アダムである文顯進博士に代表される、神の選ばれた方向に一致することに失敗したことは、不一致と不従順により約束の地に入ることを許されなかったイスラエルの民の姿と重なります。

兄弟姉妹の皆さん、今こそ行動すべき時です。元周マクデビット氏に対して責任を求め、韓国への即時帰国を強く促して下さい。私たちには、神の摂理と一致する真理、義、原理的リーダーシップを守るという神聖な責任があります。神の摂理を犠牲にして、自分の利益のために責任を回避するような行動は、もはや許されるべきではありません。

神の愛の中で

ハワード・セルフ

 

原文(英文)は、以下よりご確認いただけます。

Howard-Letter-Wonju-Mcdevitt-070425 EN

 

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